この最初の航海を終えるころ、あなたは次の3つの力を手にしている。
AIの画像生成とは、文章で指示すれば、その情景の絵をAIが描いてくれるしくみのことだ。「白い猫が窓辺で眠っている写真」と書けば、AIがその絵を仕立ててくれる。筆が持てなくとも、文章さえ書ければ、誰でも絵を生み出せる。これがこの術のすごいところだ。
あなたが「かっこいい犬」を思い描いても、AIにとっての「かっこいい」があなたのイメージと同じとは限らない。頭の中の景色を、どれだけ言葉にして手渡せるか。そこが腕の見せどころだ。
つまり、よい絵を出す=よい指示を書くということ。この指示書のことを、船乗りたちは プロンプト と呼ぶ。この航海では、この指示書の書き方を徹底して叩き込む。
同じAIを使っても、出てくる絵の質は指示書しだいでまるで変わる。2つの指示書を見比べてみよう。
これでは、どんな船が出るかはAIまかせ。ボロ船かもしれない、昼かもしれない、絵かもしれない。毎回ばらばらで、「思ったのと違う」が起きる。
これなら、AIは狙いにぐっと近い絵を返す。「何を」「どんな様子で」「どんな空気で」「どう写すか」まで手渡しているからだ。
では、何を書けばいいのか。狙いすました指示書には、次の5つの要素が入っている。これを意識するだけで、絵の狙いやすさが一変する。
この5つを束ねると、狙いのはっきりした指示書になる。
毎回すべて入れる必要はない。「何を・どんな様子で」の1と2は必ず、余裕があれば3・4・5を足す、と覚えておこう。
駆け出しの船乗りが乗り上げやすい浅瀬と、その抜け方をまとめる。ここは特に大事だ。
「いい感じ」「おしゃれ」「かっこいい」は、人によって意味が違う。AIも解釈に迷う。“いい感じ”を、具体的な言葉に翻訳するのが極意だ。
欲張って詰め込むと、AIが混乱してどれも中途半端になる。主役は1つか2つに絞るのが基本。
「〜していない」という指示はAIが苦手なことがある。できるだけほしい状態を“そのまま”書こう。
あなたの好きなものを、自由に1枚 描き出せ。
テーマは何でもいい。好きな動物、風景、食べ物、幻の宝——心が躍るものを選べ。ただし「なんとなく」ではなく、5つの要素を意識して、狙いをもって指示を書くこと。「自由」だが、“自分の指示どおりに出ているか”がこの航海の肝だ。
提出するのは、次の2点セットだ。
この2つを納めると、採点の門番が自動で採点を始める。なぜ両方いるのか。それは「あなたの指示どおりに、絵が出せているか」を見るためだ。絵だけでは、狙って出したのか、まぐれかがわからない。指示書とセットで初めて、あなたの“狙う力”を測れる。
この航海では、採点の門番が次を見る。先に知っておけば、突破しやすくなる。門番は、あなたの絵と指示書を見比べてこう確かめる。
つまり、「あなたが指示した要素が、すべて絵に入っているか」が合格ラインだ。
できあがった絵と指示書を持って、門番のもとへ向かう。